住友生命「たのしみワンダフル」をすすめられているけど、どんな保険なの?
もし他におすすめの個人年金保険があれば教えてほしい。
こんな疑問にお答えします。
この記事では、住友生命「たのしみワンダフル」の概要と、おすすめしない理由、おすすめの個人年金保険を解説しています。
僕は、保険関係の職場に勤めて10年目になります。生命保険の査定部署などを経て、現在は営業サイドの部署3年目です。普段から生命保険の比較をしています。
この記事を読めば、個人年金保険選びに迷わなくなりますよ。
目次
住友生命「たのしみワンダフル」 の概要
住友生命「たのしみワンダフル」 の概要をごらんください。
- 正式名称 :5年ごと利差配当付生存保障重視型個人年金保険(14)
- 加入年齢 :0~75歳
- 年金開始年齢:25~85歳(1歳刻み)
- 予定利率 :0.65%(固定) (※2023年10月2日新契約分~0.8%)
- 解約払戻金 :既払保険料と積立金の小さいほう
- 死亡給付金 :同上
- 審査方法 :告知不要(Ⅱ型は告知必要)
「たのしみワンダフル」はおすすめできません【特長なし】
結論から言うと、住友生命「たのしみワンダフル」はおすすめできません。
なぜかというと、これといった特長(メリット)がないからです。
おすすめしない理由は、3つあります。
- 予定利率が0.65%で固定されている
- 独自の割引制度はイマイチ
- 利差配当が5年に1回しかもられない
※メリットも一つあります。
予定利率が0.65%で固定されている
たのしみワンダフルの予定利率は0.65%に固定されています。
これは業界水準の中の下ぐらいです。
かつては返戻率が130%を超えたこともあったようですが、今の返戻率は約106%です。
「据え置き期間」を設けると年金額を増やせることがメリットと書かかれている記事もありますが、なにも住友生命「たのしみワンダフル」に限ったことではありません。
ほかの個人年金保険も同様です。
独自の割引制度はイマイチ
住友生命「たのしみワンダフル」 には、たのしみランクという独自の割引制度があります。
「たのしみランクは保険料割引制度の愛称で、割引前の月換算保険料(年1回払い、年2回払いの場合はそれぞれ月払いに換算した金額)が15,000円以上の場合に適用されます。」
出典:住友生命 HP
保険料が月15,000円以上の場合に保険料を割り引いて、返戻率を上げようというサービスです
年間だと、15,000円×12か月=180,000円。
利率が固定されている保険商品一つにつぎ込むには高すぎませんか?
いかにも客単価を上げようという魂胆がみえみえです。
利差配当が5年に1回しかもられない
利差配当とは、保険会社が運用したときに出る余剰金のわけまえです。
毎年もらえる保険もありますが、住友生命「たのしみワンダフル」は5年ごとにしかもらえません。
そもそも運用がうまくいかないときは0円です。
唯一のメリット|保険料の払込免除
住友生命「たのしみワンダフル」の唯一のメリットは、保険料の払込免除です。
住友生命「たのしみワンダフル」にはⅠ型とⅡ型があります。
受けられる保障は次のとおりです。
- Ⅰ型:年金、死亡給付
- Ⅱ型:年金、死亡給付、払込免除
このⅡ型を選ぶと保険料の払込免除の保障がつきます。
どういう場合に払込免除に該当するかは、以下を見てください。
別表1「高度障害」は、ケガでも病気でもいいのですが、別表2「障害状態」はケガのみです。
保障としてはありがたいですが、とてもキビシイ基準です。
おすすめの個人年金保険はJA共済「ライフロード」
おすすめの個人年金保険は、JA共済「ライフロード」です。
なぜなら、予定利率が変動し、一度ふえた年金は減らないからです。
予定利率は契約から5年間は0.3%に固定されますが、6年目以降は変動します。最低保証は0.50%です。
ただ、住友生命「たのしみワンダフル」と違って、告知が必要です。
でも安心してください。たった二つの告知です。
①現在入院中ではない、②今後入院や手術の予定がない
これらを満たせば加入できます。
詳しくは、JA共済「ライフロード」の記事をお読みください。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。