生命保険に入っているけど、どんな内容かよくわからない
どういう目線で証券を確認すればいいの?
こんな疑問を解決します。
あなたは「保険に入っている」だけで安心していませんか?
内容を分かっていないと、請求すれば保険金をもらえたのに請求をせず損をしてしまうかもしれません。
実際、私の母も損をしかけました。先日帰省したとき、母が眼の手術するとのことで保険証書見せてもらったときのやりとりです。
医療保険に入ってないと思うから保険おりないよね
念のため証書見てくれる?
え、医療保障あるよ。
しかも一生涯・・・
該当すれば、5万円もらえるよ
あやうく損をするところでした・・・。
この記事では、生命保険の加入内容を見るときの、チェックポイントを5つ紹介します。
この記事をお読みいただければ、どういった目線で保険証券を見ればよいかが分かり、保険で損をしなくなりますよ。
それではいきましょう。
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目次
保険の内容を確認するときの5つのチェックポイント
生命保険の加入内容を見るときの、チェックポイントは以下のとおりです。
生命保険の種類は何か (偏り、重複はないか)
ひとくちに生命保険と言ってもいろんな種類(分野)が販売されています。
たくさん加入していても、ある分野に偏っている人が時々いらっしゃいます。
せっかく加入しているのに保障されない分野があるなんて保険料がもったいなくないですか?
また、複数の会社に加入していて、同じ分野に入っている人もいます。
保障の分野が重複しているという状態です。貯蓄目的の商品でしたら問題ないのですが、保障を目的(掛け捨て)とした商品の場合は、非常にもったいないです。
生命保険の一般的な分野を以下のとおりご紹介します。
あなたが入っている保険の分野が偏っていないか、重複していないか、チェックしてみてください。
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ちなみに、「万一保障は死亡だけ」と思っていませんか。実は死亡以外にも支払対象になる場合があるんです。
詳しくはこちらをご覧ください。
いつまで保障が続くか
入っている保険がいつまで続くか確認しましょう。
保険証書「保険期間」という欄があります。請求できると思ってたら、保険が切れてたなんてことの内容にチェックしましょう。
保険期間の主なパターンは以下のとおりです。
ここでよくある落とし穴をご紹介します。
よくある落とし穴|定期特約
「定期」と名前がついているとおり、ある時点で定期特約はなくなります。
ある時点とは主契約保険料払込期間満了日です。
定期特約は主契約(終身保険など)の保険料と一緒に払い込むのが一般的で、払い込みが終わると定期特約はなくなります。
大部分の保険料の払い込みが終わって一安心したいところですが、同時に万一保障が低下していることがあります。
もし、不足に感じる人は別口で「定期生命保険」に加入しましょう。
いくら保障されているか
保険金の支払い対象になったときに、いくらお金をもらえるかということです。非常に大事なところです。
保険証書の「保険金額」の欄をご覧ください。
ときどき、適正な保険金額を教えてほしいと聞かれることがありますが、適正な保険金額は人によって異なります。
職業(会社員か自営か)、家族構成や年齢、預貯金などによって変わります。
これから生命保険に加入しようと考えている人は、ネットの情報に惑わされず、FPなどの資格を持った人に相談することをおすすめします。
誰が受け取るのか(誰が請求手続きするのか)
誰が請求の手続きをするのか、確認すべき事項は次の2つです。
死亡保険金受取人
死亡保険金受取人は、保険の対象になっている人が、亡くなったときに受け取る人です。
誰を死亡保険金受取人に設定しているか必ずチェックしましょう。
極まれに、すでに亡くなっている人がそのまま変更されずに死亡保険金受取人になっている契約があります。
この状態のまま、保険の対象となっている人がなくなった場合、死亡受取人の法定相続人から代表者を選ぶ手続き(代表者選定といいます)が必要になります。
具体的には、死亡受取人などの出生から死亡までの連続した戸籍、法定相続人の印鑑証明、代表者を選ぶ用紙です。
法定相続人が遠隔地にいると、相談も大変ですし、書類のやりとりも困難を極めます。せっかく保険に入っているのにすぐに受け取れないなんて損ですよ。
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指定代理請求特約
指定代理請求特約(名称は各社いろいろあります)は、保険の対象者が請求するとき、寝たきりとか、手が不自由とかの理由で本人が請求できない場合に、本人に代わって請求できるという特約です。
もし付いていないと、本人が請求できない場合、成年後見人を立てるか、相続を待つか(亡くなるまで待つ)という選択になってしまいます。時間と労力とお金がムダになってしまいますよね。
必ずチェックしてくださいね。
ちなみに、保険金を受け取るときには税金がかかります。詳しくこちらをご覧ください。
いくら保険料を払い込むのか【総額で考えましょう】
あなたが入っている保険、年間いくら払っているか分かりますか。
確認するには保険証券の「保険料」と「払込期間」を見てください。
いつまで、いくら、払う必要があるのか、つまり総額いくらでその保障を買っているのか計算してみてください。目先の保険料ではなく、総額で考えるのが大切です。
保険料の払い方にはパターンがあります。以下をご覧ください。
全期型はとくに問題ありません。
問題なのは、更新型と一括前納です。
更新型
特約には、40歳、50歳、60歳などで自動的に更新されるタイプがあります。
つまり、どんどん保険料が上がっていくのです。今は安いかもしれませんが、トータル的にみると割高な保障はざらにあります。
総額いくらになるか計算してみてください。「ご契約内容の確認」なんていう紙が毎年送られてくる保険会社がほとんどです。その中に保険料の総額が書いてることがありますので、必ずチェックしましょう。
先日、こんなお客様に出会いました。
保険が更新されると保険料が高くなるから、保障金額を減らして、保険料を安くしようと思っているんだよね。
いっそのこと、更新型の特約を解約しようかな。
あなたはどう思われますか?
私は本末転倒だと感じました。このお客様が悪いというわけではありません。勧めた営業担当の資質を疑っているのです。
保障が本当に必要になる、つまりリスクが増えるのって若いときではなく、年齢を重ねてからですよね。
リスクが増えるときに、保障が小さい、あるいはゼロなんて、何のために保険に入っているか分からなくないですか?
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一括前納
医療保障の特約に多いのですが、ある年齢になるとその後の保険料を一括して払わなければならない時期が来ます。保障金額や保障期間によって異なりますが、50万円~70万円になる人もいるようです。
ある年齢というのは70歳とか高齢期になります。おそらく年金暮らしの人が一度に支払うにしては、キビシイ金額だと思いませんか。
証券に、更新型、一括前納という文字があったら、見直しをおすすめします。
ワンポイントアドバイス【保障の図を描きましょう】
生命保険に複数入っている人は、図に描くことをおすすめします。
なぜなら、保険には形がないからです。
形がないからよく分からない→よく分からないから、そのままにしておく→ムダな保険料が出ていても気づかない。
このような損してしまう事態を防ぐことができます。
図に描くと、いつから、いつまで、いくら保障されているのか、一目瞭然ですよ。
「ご契約内容の確認」なんていう紙が1年に1回送られてくる会社もあります。その中に簡単な図が示されていると思いますので探してみてください。
保険会社がまたがっている人は、一枚の紙に転記してもいいと思います。
それでもよく分からない!という人は、FPなどに相談してみてください。加入している保険会社に聞いてもいいですが、新しい商品を売り込まれる可能性もあります。
ただ、毎年訪問してくれる営業担当がいて、かつ無理に勧誘してこない人であれば信頼できます。その営業担当を頼って大丈夫です。
まとめ
加入している生命保険のチェックポイントを以下にまとめます。
- 種類は何か(偏り、重複はないか)
- いつまで保障が続くか
- いくら保障されているか
- 誰が受け取るのか(誰が手続きするのか)
- いくら保険料を払い込むのか(総額で考える)
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。