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【がん保険】初回診断一時金のチェックポイント【元査定担当者が教えます】

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がん保険に入っている人
がん保険に入っている人

がん保険に加入しているけど、がんになったらどんなときも一時金をもらえるんだよね?

こんな疑問にお答えします。

この記事ではがん保険の初回診断一時金についてを解説します。

記事を読み終えると、がん保険の初回診断一時金のしくみがお分かりいただけると思います。

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初回診断一時金【2つの要件】

初回診断一時金【2つの要件】
初回診断一時金【2つの要件】

がん保険の初回診断一時金は「初めてがんと診断されたら○○万円」というしくみです。

がんを原因とする入院や手術などの給付金は、初回診断一時金が支払われることが条件です。

つまり、初回診断一時金の要件を満たさない限り、入院や手術の給付金も受けられないということになります。

初回診断一時金が対象になるか、ならないかでその後受け取れる給付金が異なってきますので、要件を確認することはとても重要です

では、初回診断一時金の要件をご紹介します。

初回診断一時金の要件
  1. 契約日から90日以上経過してから、がんと診断されている【無効に注意】
  2. 約款上の悪性新生物に該当する【上皮内がんはどうか】

契約日から90日以上経過している

契約日から90日以上経過している
契約日から90日以上経過している

一つ目の要件は、契約日から90日以上を経過した後に、がんと診断されていることです。

この条件はどの保険会社も同じです。

90日以上経過した後にがんと診断されれば、初回診断一時金を請求できます。

逆に、90日経過する前にがんと診断された場合は、どうなるかご存知でしょうか

普通の営業担当は支払できる場合ばかり強調します。支払えない場合まで勉強している人は少ないのではないでしょうか。ですので支払対象にならない場合もしっかり確認しましょう。

90日経過する前にがんと診断された場合は、保険契約が「無効」になります。

無効とは解約とは違いますので、少し詳しく解説します。

「解約」とは

まず「解約」について解説します。アフラックの約款をご覧ください。

保険契約者は、将来に向かって保険契約を解除し、解約払戻金があるときは、解約払戻金を請求することができます。

アフラック「生きるためのがん保険Days1 」普通保険約款 第28条1項

将来に向かって」というキーワードにご注目ください。

「将来に向かって」という意味は、保険契約の効力は責任開始から解約日まで残っているという意味です。

つまり、解約日までに保険事故(保険金等の対象になる事象のこと)を保障しているのです。

「無効」とは

次に「無効」について解説します。同様にアフラックの約款をご覧ください

被保険者が、告知の前または告知の時から責任開始日の前日以前にがんと診断されていた場合には、保険契約者および被保険者のその事実の知、不知にかかわらず、会社は、保険契約を無効とします。

フラック「生きるためのがん保険Days1 」普通保険約款 第8条1項

将来に向かって」というワードはありませんので、保険契約が初めから効果が無い状態にされるということです。

ちなみに、無効になった場合、保険料は全額契約者に戻されます(親切ですよね)が、契約前にがんと診断されていて、かつ、被保険者もそれを知っていた場合は、1円も戻ってきませんのでご注意ください。

厳しいと思うかもしれませんが、当たり前ですよね。嘘をついて加入した訳ですから、そういう人にはペナルティを課そうという考え方です。

約款上の「悪性新生物」に該当する

約款上の「悪性新生物」に該当する
約款上の「悪性新生物」に該当する

一口にがんと言っても様々な種類があります。なんでもかんでも対象になるということではありません。保険会社は、約款の後ろにある別表」に列挙しているがんを認定しているのです。

パンフレットには「約款上の~」とか「所定の~」とか表示されていますが、元は「別表」なのです。是非、ネットで約款を見てください。

別表」を見るポイントを2つご紹介します。

別表「対象となる悪性新生物」のポイント
  • 上皮内がん」が対象になるか
  • 上皮内がん」が100%支払われるか

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「上皮内がん」が対象になるか

あなたは「上皮内がん」という言葉を耳にしたことはありますか?

「聞いたことがない」「聞いたことあるけどよく分からない」人は下記をお読みください。

上皮細胞から発生するがんのうち、がん細胞が臓器の表面を覆(おお)っている上皮内にとどまっているものを、上皮内新生物といいます。上皮内新生物は、上皮内がんとも呼ばれます

上皮内新生物は、がん細胞が、上皮と間質を隔てる膜(基底膜[きていまく])を破って広がっていない状態です。そのため、基本的には手術でとることが可能で、転移がほとんどないと考えられています。

上皮内新生物が悪性化し、基底膜を越えて浸潤した場合に、一般的な「がん」になります。

国立がん研究センター がん情報サービス
図3 上皮内新生物とがんの図

なぜ「上皮内がん」を気にする必要があると思いますか?

それは新たな早期発見の技術が見つかってきているからです。

詳細は、がん早期発見 生物が活躍 線虫や犬、尿の臭いで判別(日本経済新聞)をご覧ください。

まだ実用には至っていませんが、実用化されれば、今後さらにがんの早期発見が増えていくと予想されます。

ということは、「上皮内がん」が見つかる可能性も高まってくるわけです。

約款の「別表」を見て「上皮内がん」が対象になっているか確認してみてください。

「上皮内がん」の場合、一時金が100%支払われるか

「上皮内がん」が対象になると分かっても喜ぶのは待ってください。

初回診断金の支払要件が『「上皮内がん」の場合は保険金額の10%』とされるがん保険もあるからです。

今、最も売れているアフラックは「上皮内がん」と診断された場合、診断金が10%です。

ちなみに、「上皮内がん」の場合でも100%支払うのはJA共済のがん共済です。一度確認してみてください。

まとめ:初回診断一時金の要件

まとめ:初回診断一時金の要件
まとめ:初回診断一時金の要件

最後に、初回診断一時金のポイントをまとめます。

初回診断一時金の要件
  1. 契約日から90日以上経過してから、がんと診断されている【無効に注意】
  2. 約款上の悪性新生物に該当する【上皮内がんはどうか】

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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