医療保険の入院って、無制限に支払われるの?
こんな疑問を解決します。
本記事では、入院限度日数の4つのパターンを解説しています。
あなたは、保険料が安いという理由だけで、医療保険に入っていませんか?
医療保険は入院給付金の限度日数が決まっています。安い保険は入院給付金の限度日数が少ないものがあります。せっかく入っていても、入院給付金が少なかったらがっかりしませんか。
この記事をお読みいただければ、「入院限度日数が少なくて損した・・・」なんてことがなくなりますよ。
※がん保険については入院日数に制限はありません。がん保険は下記記事で紹介しています。
1回の入院の上限
あなたが医療保険を選ぶときに、2つの選択をしているはずです。
一つ目は、入院日額です。入院した場合に1日につき支払われる金額を指します。
二つ目は、1回の入院の入院限度日数の型(タイプ)です。
入院給付金が支払われる場合の、上限(MAX)を指します。
入院限度日数の型(タイプ)は、30日、60日、90日、120日などのラインナップがあります(保険会社によって異なります)。
保険証券には○○日型と表示されていますので、確認してみてください。
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「1回の入院」とは
1回の入院の定義を解説するうえで、大事なことが2つあります。
- 退院日の翌日と再入院の前日までの日数
- 入院の原因
退院日の翌日と再入院の前日までの日数
1回の入院は連続した入院だけではなく、いったん退院して再入院した場合も通算(足し算)されます。
いったん退院して再入院する間隔が決まっています。
保険会社によって180日だったり200日だったりします。この期間に入院を繰り返すと、入院日数が通算(足し算)され、上限に達した場合はそこで打ち止めされます。
入院の原因
いったん退院して再入院した場合に、最初の入院の原因と再入院の原因を考慮するか・しないかで、入院限度日数が通算(足し算)されるか、されないか変わってきます。
医療保険には、再入院の原因をまったく考慮しない商品と、考慮する商品があります。
【再入院の原因をまったく考慮しない医療保険】
上記の180日(200日)以内に再入院した場合、原因が違っていても入院日数が通算(足し算)される。
【再入院の原因を考慮する医療保険】
上記の180日(200日)以内に再入院した場合、 原因が異なっていれば入院日数は通算(足し算)されない。
入院日数が通算(足し算)されやすいされやすいのは、前者と後者のどちらでしょう?前者ですよね。
入院給付金を受け取りやすいのは受け取りやすいでしょうか?後者ですよね。
医療保険を考える場合は、「1回の入院」とは【原因を問わない】のか【同じ原因のみ(含む、因果関係がある)】か、確認してください。
もし分からない場合は、FPなどの資格を持った人に相談することをおすすめします。
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保険期間内の上限
次に「保険期間内の通算」を紹介します。
上で説明した1回の入院と異なる概念です。保険期間を通じて支払われる入院日数をいいます。
保険会社によって、「1095日」とか「無制限」とかいろいろあります。
どちらが保険金を受け取りやすいでしょうか? もちろん後者です。
精神疾患の上限
精神疾患(そううつ病、アルコール依存症など)が原因で入院したときは、保険期間内の上限が700日とかに制限されます。
精神疾患で入院すると、1年や2年ずっと入院しているなんていう人もいます。
無制限の医療保険だから大丈夫!とはなりませんのでご注意くださいね。
80歳以降の上限
保険期間が終身の場合、加入者が80歳を迎えた次の応当日(契約日)から、保険期間内の通算が700日に制限されます。
高齢になると入院日数が長期化しやすいので、保険会社側から見たら一定のリスクを排除しているのです。
まとめ
医療保険における入院限度日数の4つのパターンをまとめます。
フツウの営業担当は冒頭の「1回の入院の限度日数の型」しか話しません。
プランを作るときに必要だからです。他の限度日数なんて考えていませんし、知らない人もいます。
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医療保険はコモディティ化が進み、保険料の高い安いのみで選びがちです。安い商品は安いなりの理由があり、高い商品には高い理由があります。せっかく加入するのですから、目先の保険料だけではなく、払われやすい=よい保障が備わった商品を選んでいただきたいと思います。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。